2008年09月03日

ニッチ向けだからこそ、ギャルゲ(エロゲ)は面白いのだと思う。

■エロゲだけでは、いずれパソゲー業界は衰退するんじゃないか?

この話題を扱うのは超今更で恐縮なのですが、オレは最近このエントリを知ったので、どうか容赦して頂きたい。(汗)

なんでもこのブログの管理人、rikio0505さんは「パソゲー(ギャルゲ)」を「マニア向け(ニッチ)」ではなく、これからは「一般向け(マス)」にしたいと言う。

しかし、「一般向け」のギャルゲとは何でしょうか?
最近のスクエニのRPGに出てくるような、リアルな3Dキャラが出てくるギャルゲでしょうか?
それともチュンソフトが出している『かまいたちの夜』だとか『街』とか『忌火起草』とかのサウンドノベル風ギャルゲでしょうか?
モー娘。とか、そういったアイドルを実写で撮影したら、作れそうな気もします。

え?
なんで実写かって?
そりゃもちろん、「一般向け」にする為ですよ。

一般人は「美少女アニメ絵」の時点で拒否反応を示すので、美少女アニメ絵のゲームなんてまず買いません。
美少女ゲームをやっている所を「家族」や「友人」にバレると、「カッコ悪い」からです。
『ときメモ』のアノお方の言を借りると「噂とかされると、恥ずかしいし…」と、いうワケです。<詩織

そんなワケで「アニメ絵」が使えないとなると、もう「実写」にするしかなく、妥協に妥協を重ね、最終的に「実写アイドルギャルゲー」となったのです。
(これだとアイドルオタしか買わない可能性もあるけどw 「オタク臭さ」を脱臭できるのなら、「リアルな3Dキャラ」でも良いです)

最近だと『ネギま!』の実写ドラマや『ひぐらし』の実写映画が話題になりましたが、アレに似たような感じになります。
アレもターゲットにしているのはオレ達「オタ」というよりも、「(どっちかと言うと)一般」に向けて作っていて、「今まで『漫画』や『ゲーム』に興味の無かった方」に作品を観てもらい、原作を知ってもらって、出来ることなら原作を買ってもらいたいという、客層を広げる戦略なのであります。
(まぁ、「半分」はオタ狙いですが)

つかお前ら、本当にそんなギャルゲーがやりたいか?

まぁ、これは好みの問題だと思うけど、オレはイヤだなぁ…。
実写ギャルゲーなんて。

その昔、アリスソフトから発売された『あゆみちゃん物語』というエロゲーがあって、それの『実写版』も発売されたのですが、それが「売れた」という話は聞いたことがありません(汗)
その後も『実写版エロゲ』で売れたという話を聞かないので、そういうのは需要が無いのかもしれません。
(実写AVのDVD-PGなんていうのもあるそうですが、アレって売れてるのかな? そっち系の話は詳しくないのでよくわかりません。すみません。誰か教えてください)

あと、そういうのって、テレビでやってる「ドラマ」「映画」には敵わないんじゃないかな?
一般人は「PCでゲームをする」という習慣も無いと思うし、PCにインストールして、マウスでカチカチクリックして、テキストを読み進めるのって、動画に比べて「面倒」だと思うのですよ。
(面倒だからこそ、読み終えた時の「達成感」「感動」が印象深く残るのかもしれませんが。オレが『アイマス』にハマった理由って、コレが結構関わっているんじゃないかと自己分析しているんですが、それについては、またいずれ)

だから、一般人はそういうのにはお金を払わないで「家でテレビドラマ観ればいっか」と思うんじゃないでしょうか?

以上のことから、「ギャルゲ」は「ギャルゲ」という時点で「ニッチ」を運命付けられており、「一般化(マス化)」は非常に困難なのではないかと思われます。

むしろ、ニッチ向けだからこそ、ギャルゲ(エロゲ)は面白いのだと思うのですよ。
エロゲが時々やる「パロディーネタ」とかはニッチ向けだからこそ許されてる(黙認?)されてるんだと思うし、「1部の人にしか通じないかもしれないけど、その1部の人からは物凄く支持される」作品作りが出来るのも、ニッチ向けだからこそだと思います。

現時点でオレが考える解決策は、「ギャルゲ(エロゲ)」はこれまで通り、アニメ絵で制作し、面白い「ギャルゲ(エロゲ)」を作り続けることが、「ギャルゲユーザー」を増やす、第一の方法だと思っています。
そもそも「アニメ絵好き」の人を増やさないことには、「ギャルゲユーザー」は増えないのですから。

つか、「一般人(マス)」はPCで「ギャルゲ」はやらないでしょ?
最近の若い子は「PC」より「ケータイ」ってイメージなので、「一般人(マス)」向けにやるなら「ケータイ」でのDLアプリじゃないのかな?
「ケータイ小説」とか話題になってるし、「ケータイコミック」も最近売れてきているそうじゃないですか。
「ノベルゲーム(ギャルゲ)」もやり方次第では上手くいくかもしれません。
月額315円とかなら中高生でも払えないことのない額だと思うし。(つか、親が払ってるのかな?)
「一般人(マス)」向けの突破口は「PC」よりも「ケータイ」じゃないのかな?と、オレは思っています。

■関連:そろそろケータイアプリも自重すべきだと思うw

そういや、こういう記事もありましたしねw

や、そもそも「パソゲー業界の衰退」うんぬんを語ること自体、無意味なことなのかもしれません。
なにしろPCは「ゲーム機」ではなく「ゲームも出来るコンピューター」なのですから。

あと『WinMX』『Winny』などの登場で、「ゲーム会社がPCゲームで商売しづらい環境」になってしまって、大手ゲーム会社がPCゲームを発売しないことも一因しているでしょうし、PCゲームユーザー自体も少なく、「薄利多売」をする価格帯に出来ないというのも原因でしょう。

「パソゲー業界、衰退しないで!」と願うのは、箱○ユーザーが「Xbox360よ、もっと売れてくれ!」と願うのと大差ないのかもしれません。

結局は、PC自体が「ゲームを創る側」「ゲームをプレイする側」の、両者の支持を得られなかっただけなんじゃないかなと思います。

でも、約9年前に買った『ONE〜輝く季節へ〜』Windows Vistaでも動いたので、それはそれで凄いことだと思いますよ、パソゲー。
コンシューマー機じゃ、こんな古いソフトは互換が無いでしょ?

【追記】
あっ、よく考えたらPS1のゲームがPS3で動くかw


魔法先生ネギま! DVD-BOX 1学期
posted by 妹尾拓 at 22:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 注目エントリ
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